目次
この記事はこんな経営者様・財務/経理ご担当者様におすすめです
- コロナ融資(ゼロゼロ融資)の元本返済が始まり、毎月の資金繰りが急激に苦しくなっている…
- 複数の金融機関から借り入れており、返済日がバラバラで資金管理に追われている…
- 銀行にリスケジュール(条件変更)を相談すべきか、別の資金調達を探すべきか迷っている…
この記事の結論(3つのポイント)
- キャッシュフローの波を可視化する:「毎月の返済額 × 返済日 × 売掛金の入金予定」を掛け合わせ、いつ口座が底をつくか(資金ショートの危険月)を正確にあぶり出すことが第一歩です。
- 対策を長期的・短期的に切り分ける:「借換えやリスケジュール(条件変更)」で長期的な負担を平準化しつつ、交渉中の時間稼ぎとして「つなぎ資金」で目先の危機を回避します。
- 正しい順番で実行する:「①目先の資金ショート回避」→「②金融機関との返済条件見直し」→「③本業の利益体質の改善」という、事業再生の王道ステップを必ず守りましょう。
新型コロナウイルス対策として実施された実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)は、多くの企業の命綱となりました。しかし、その据置期間が終了し、元本返済が本格化する中で、毎月のキャッシュフローに頭を悩ませる中小企業が急増しています。業績が完全に回復していない状態での重い返済負担は、企業の体力を確実に奪っていきます。この記事では、これまで数多くの中小企業の事業再生に伴走してきたビジネクションの財務コンサルティングの知見をもとに、経営者が最初に取り組むべき具体的な打開策を徹底解説します。
次にやること(30秒)
- 今日から向こう90日間の「売上入金日」「支払い日」「融資の引き落とし日」をカレンダーに書き出す
- コロナ融資を含む全借入金について「残高・金利・毎月の返済額・完済期日」を一覧表にまとめる
- 直近1〜2ヶ月で入金される予定の最も金額の大きい請求書(売掛金)を手元に用意する
関連リンク
- 【保証協会借換保証制度×ファクタリング】資金繰り改善の最適解
- 【必読】基礎中の基礎!資金繰り改善ロードマップ
- 【必見】資金調達の比較|銀行融資とそれ以外の選択肢
- 即日ファクタリングの条件|今日中に入金する流れと必須準備
お電話でのお問い合わせ:03-6478-2263(平日9:00〜18:00)
コロナ融資の返済が資金繰りを激しく圧迫する理由
コロナ融資の返済が始まると、多くの企業の資金繰りは急激に悪化する傾向にあります。なぜなら、毎月の売上が季節や市況によって変動するのに対し、融資の返済という「固定の資金流出(アウトフロー)」は、売上に関係なく容赦なく発生するためです。さらに、昨今の原材料費やエネルギー価格の高騰、人件費の上昇というダブルパンチが利益水準を押し下げており、手元の現金を急速に枯渇させています。
また、複数の金融機関から融資を受けている場合、毎月異なる日に返済日が到来し、資金管理の負担が飛躍的に増大します。手元の現金が目減りしていくプレッシャーから、本来であれば企業の成長や売上回復に必要な人材採用・広告宣伝・設備投資などの「前向きな支出」を削らざるを得なくなります。その結果、売上が低迷してさらに返済が苦しくなるという、深刻な悪循環に陥ってしまうのです。
最初に行うべき3つの確認事項(現状分析)
具体的な行動を起こす前に、まずは自社の現状を冷静かつ正確に把握するための現状分析が必要です。したがって、以下の3点を帳簿や通帳と照らし合わせて速やかに確認してください。
- 1. 毎月の総返済額の把握:すべての借入先に対する、毎月の「元本」および「利息」の返済総額を洗い出します。どの金融機関への返済負担が最も重いのか、正確な数字で特定します。
- 2. 返済日の集中度合い:各金融機関の引き落とし日が月に何回あるかを確認します。とくに、月末や五十日(ごとおび)など、従業員の給与支払いや外注費の支払い、税金の納付時期と重なっていないかをチェックし、「最も資金が減る危険な日」をあぶり出します。
- 3. 売掛金の入金タイミング:取引先からの入金がいつ、いくらあるのかをリスト化します。支払サイト(締め日から入金までの期間)が長すぎる取引先が含まれていないか、また確実に入金される見込みかを精査します。
状況に合わせた具体的な4つの対策と実行順序
現状が把握できたら、自社の緊急度に合わせて以下の対策を選択し、場合によっては並行して実行します。ここで重要なのは「順序」を間違えないことです。
1. つなぎ資金の調達(短期的な危機回避)
銀行との交渉には時間がかかります。そのため、交渉中の不渡りや給与未払いを防ぐための「応急処置」が最優先です。もし追加融資の審査が通らない状態でも、手元に入金待ちの請求書(売掛金)があるなら、ビジネクションのファクタリングサービスなどを活用して期日前に現金化することが有効な防衛策となります。自社の赤字に関わらず、売掛先の信用力で最短即日に資金を作れます。
2. 条件変更(リスケジュール)の交渉
当面の現金が確保できたら、金融機関に窮状を説明し、一定期間(半年〜1年程度)の元本返済を猶予・減額してもらう「リスケジュール」を交渉します。当面の資金流出は劇的に抑えられますが、一方でリスケ期間中は原則として新規の追加融資が受けられなくなるというデメリットもあるため、慎重な判断が求められます。
3. 借換え(おまとめ融資)による一本化
複数の借入を一本化し、返済期間を長期に引き延ばすことで毎月の返済額を圧縮する手法です(例:コロナ借換保証制度などの活用)。キャッシュフローは大幅に改善し管理も楽になりますが、借入総額そのものが減るわけではなく、必ずしも手元の現金(真水)が増えるわけではない点に注意が必要です。
4. 収益構造の抜本的改善
上記1〜3の財務的な手法で時間を稼いでいる間に、事業そのものの利益体質を改善しなければなりません。具体的には、ムダな固定費の削減、不採算事業からの撤退、そして適切な価格転嫁(値上げ)などを断行します。これが企業を存続させるための唯一の根本解決策です。
【要注意】返済が苦しい時のデメリット・失敗例(NG行動)
資金繰りに窮すると、冷静な判断ができなくなりがちです。しかし、以下のような行動は企業の寿命を逆に縮めてしまうため、絶対に避けてください。
- 安易な高金利借入への手出し:「審査なし」「即日融資」を謳う法外な金利のビジネスローンや、ファクタリングを偽装した違法な貸金業者を利用すると、返済負担が雪だるま式に膨れ上がります。
- 税金や社会保険料の滞納放置:銀行の返済を優先するあまり、税金や年金を滞納し、さらに連絡もせず放置するのは最も危険です。銀行と違い、税務当局は迅速に預金口座や売掛金を差し押さえる強力な権限を持っています。
※参考リンク:中小企業庁「資金繰り支援に関する相談窓口」 - 粉飾決算による場当たり的な融資申請:追加融資を引き出すために売上を水増ししたり、赤字を隠したりすることは明らかな違法行為です。発覚した瞬間にすべての借入の一括返済を求められるリスクがあります。
当社の支援事例:コロナ融資の返済でショート寸前からのV字回復
ここで、実際に当社が支援し、コロナ融資の重い返済負担による危機を乗り越えた事例をご紹介します。
【当社コンサルタントの支援事例】印刷・加工業C社のケース
【背景と課題】
コロナ禍で3,000万円のゼロゼロ融資を受けたC社。据置期間の3年が終了し、毎月約60万円の元本返済が始まりました。しかし、紙代などの原材料費高騰により利益は圧迫されており、返済開始からわずか半年で手元の資金がショート寸前(翌月の給与支払いが不可能な状態)に陥りました。
追加融資を打診するも謝絶され、当社へSOSのご相談をいただきました。
【解決策と結果】
当社のコンサルタントは、まず「明日の倒産を回避する」ため、C社が保有していた優良取引先への売掛金(約400万円)を最短即日でファクタリング現金化。これで従業員の給与と急ぎの支払いをクリアしました。
その後、直ちに精緻な「資金繰り表」と「経営改善計画書」を作成し、メインバンクを含む全3行に対してリスケジュール(1年間の元本返済ストップ)を交渉。無事に合意を獲得しました。
返済が止まり、ファクタリングで得た時間的猶予を活用して、不採算取引の見直しと値上げ交渉に成功。現在では営業利益を黒字化させ、正常な返済への復帰を目指しています。

まずは自社の状況を整理し、専門家に相談を
資金繰りの悪化は、一人で悩んでいても解決しません。手遅れになる前に専門家に相談し、客観的な視点から「リスケジュール」「借換え」「ファクタリング」などの最適な手法を組み合わせることで、必ず打開策は見つかります。スムーズに状況を整理するためにも、まずは以下の準備をおすすめします。
📌 無料診断をスムーズに進めるための事前準備リスト
ご相談の前に以下の情報が手元にあると、より正確で迅速なアドバイスが可能です。(すべて揃っていなくても相談は可能です)
- 借入金返済予定表: 各金融機関からの借入残高と、毎月の返済額がわかる書類
- 直近の請求書・通帳: 今後入金される予定の売掛金額と、現在の預金残高
- 資金ショートの時期: 「いつ、いくら足りなくなるか」のおおよその予測
よくある質問(FAQ)
Q1: 返済が苦しいと感じたら、まず何から手をつけるべきですか?
A1: 直近3ヶ月の「返済日・返済額・入金予定日」をリストアップし、口座残高がマイナスになる(資金ショートする)日付を特定することが最優先です。漠然とした不安を、具体的な数字に落とし込むことから始めましょう。
Q2: 借換えをすれば、手元の資金は増えますか?
A2: 借換え(一本化)は毎月の返済額を減らして資金流出を緩やかにする効果はありますが、必ずしも新たな現金が手元に入る(真水が増える)わけではありません。追加で運転資金を上乗せして借り入れできるかは審査によります。
Q3: 銀行に返済の減額(リスケジュール)をお願いするには何が必要ですか?
A3: なぜ返済が厳しくなったのかの「原因分析」、現在の「資金繰り表」、そして今後どのように利益を出して返済を再開するのかを示す「経営改善計画書」の提出が求められます。専門家のサポートを得ながら作成するのが一般的です。
Q4: 複数の対策がある中で、どの順番で進めるのが正解ですか?
A4: 「①短期的なつなぎ資金で直近の倒産を回避」→「②金融機関と返済条件を見直す」→「③時間をかけて本業の利益体質を改善する」という順番が鉄則です。順番を間違えると、交渉中に資金が尽きてしまう恐れがあります。
Q5: 銀行から追加融資を断られましたが、売掛金を使った資金調達は可能ですか?
A5: 可能です。ファクタリングは自社の借入状況や赤字決算よりも「売掛先企業の信用力」を重視するため、必要書類が揃っており、手数料やスピードの条件が合えば極めて有効な選択肢となります。
Q6: 専門家に相談する前に、最低限準備しておくべき情報はありますか?
A6: 「いつまでに、いくら不足するのか」という資金ショートの時期と金額、直近の「入金予定(請求書)」、そして現状の「借入返済予定一覧」をご準備いただくと、より具体的かつ迅速な解決策の提案が可能になります。

この記事の監修者:ビジネクション 財務コンサルタントチーム
中小企業の資金繰り改善、銀行融資のリスケジュール、ファクタリングの最適活用までを総合的に支援する財務のプロフェッショナル集団。累計相談件数3,511件以上、支援後の事業継続率は98.1%を誇ります。経営者様の「返済が重くて現金が足りない」「銀行にどう交渉すればいいか分からない」といった緊急の課題に対し、最短即日での資金調達と抜本的なキャッシュフロー改善策を提供しています。
ご注意:本記事は、中小企業の資金調達に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の斡旋や、法務・税務・金融に関する個別の助言を行うものではありません。具体的な資金繰り対策の実行にあたっては、必ず公認会計士、税理士、弁護士等の専門家や、各金融機関にご相談ください。

無料診断・無料相談はこちら
コロナ融資の返済で手元の現金が減り続けている経営者様へ。「いくら不足するのか」「いつまでに必要か」を整理し、手遅れになる前に対応策を打つことが重要です。まずは3分無料診断で現状を整理し、財務のプロに最適な解決策をご相談ください。
お電話でのお問い合わせ:03-6478-2263(平日9:00〜18:00)

