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この記事はこんな経営者様・財務/経理ご担当者様におすすめです
- 毎月の請求書発行や入金確認、督促業務に時間と人件費をとられている
- 新規のBtoB取引が増えたが、与信審査の手間や貸倒れ(未回収)リスクが不安だ
- 「掛け払い決済」と「ファクタリング」のどちらが自社に合っているか知りたい
この記事の結論(3つのポイント)
- 請求業務を一括で外出しできます:与信審査・請求書発行・入金管理・督促まで、まとめて任せられます。
- 未回収リスク対策になります:決済会社が保証する設計のため、貸し倒れリスクを抑えやすくなります(保証の範囲・条件は契約で異なります)。
- 資金繰り(入金を早める)とは別物です:入金日は固定になりやすく、急な資金ニーズには別の手段(例:ファクタリング等)も検討が必要です。
請求書の発行・送付、入金管理、督促など、BtoBの請求業務は想像以上に手間がかかります。さらに「もし取引先が払えなかったら…」という不安も残ります。掛け払い決済は「業務効率化」と「未回収リスク対策」に強い一方で、手数料や利用上限などの条件もあります。この記事では、主要6社の比較表とあわせて、導入前にハマりやすい落とし穴を要点から整理します。
次にやること(30秒)
- 直近1〜3か月の「請求件数」「平均請求額」「取引先の属性(法人/個人事業主)」をメモします。
- 社内の請求業務コスト(人件費・郵送費・督促の手間)を、ざっくりで良いので見積もります。
- 無料診断で相談してみる(必須):上のメモを用意したうえで、手数料感と運用イメージが自社に合うか相談してみてください。
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お電話でのお問い合わせ:03-6478-2263(平日9:00〜18:00)
掛け払い決済サービス(BtoB後払い)とは?
掛け払い決済サービスとは、企業間取引(BtoB)で発生する請求業務をすべて代行してくれるサービスです。具体的には、取引先の与信審査、請求書の発行・送付、入金管理、未入金時の督促まで、面倒な業務をすべて肩代わりしてくれます。
経済産業省も推進する企業間取引の電子化や業務効率化の一環として、近年多くの企業が導入しています(参考:中小企業庁「企業間取引の適正化」)。最大のメリットは、審査を通過した取引の売掛金が100%保証される(未回収リスクがなくなる)点と、経理業務の工数が劇的に削減される点にあります(※保証の範囲・条件は各社で異なります)。
【一覧表】主要な掛け払い決済サービス6社を比較
BtoB向けの掛け払い決済サービスは複数あります。ここでは代表的な6サービスの特徴を比較します。自社の事業規模や顧客層、必要な機能に合わせて選びましょう。
| サービス名 | 手数料(目安) | 強み・特徴 | 特に向いている企業 |
|---|---|---|---|
| NP掛け払い (ネットプロテクションズ) | 0.5%~2.9% | ・業界最大手、導入実績No.1 ・個人事業主への請求にも対応 ・API連携でシステム化しやすい | 幅広い業種、ECサイト運営、スタートアップ |
| Paid (ラクーンフィナンシャル) | 0.5%~3.1% | ・審査通過率98% ・最短即日利用開始が可能 ・BtoB-ECやSaaSとの連携に強い | 急いで導入したい企業、オンラインサービス提供会社 |
| クロネコ掛け払い (ヤマトクレジットファイナンス) | 1.0%~4.0% | ・運送業の知見を活かした与信 ・請求書にロゴ印刷可 ・個人事業主も利用可 | 運送・物流業、老舗企業、ブランドイメージを重視する企業 |
| GMO掛け払い (GMOペイメントサービス) | 要問い合わせ | ・大企業向けのカスタマイズ性が高い ・リアルタイム与信に対応 ・GMOグループの決済ノウハウ | 取引量が多い中堅~大企業、既存システムと連携したい企業 |
| マネーフォワード ケッサイ (マネーフォワードケッサイ) | 0.5%~3.5% | ・MFクラウドとの連携がスムーズ ・スタートアップ支援に積極的 ・審査結果のフィードバックあり | マネーフォワード会計を利用中の企業、スタートアップ |
| 後払い.com for BtoB (キャッチボール) | 1.0%~7.0% | ・BtoC後払いのノウハウが豊富 ・比較的少額・小規模な取引に対応 ・非対面取引に強い | 小規模EC、スポット取引が多い企業 |
手数料・審査・上限金額の仕組み
掛け払い決済を検討する上で重要な「手数料」「審査」「上限金額」の3点について解説します。
手数料の内訳と相場
手数料は主に「決済手数料」と「月額固定費」で構成されます。決済手数料の相場は請求金額の0.5%〜3.5%程度で、月間の請求件数や金額が多いほど料率は下がる傾向にあります。月額固定費は0円〜数万円が相場です。自社の請求規模と手数料体系が合っているか確認しましょう。
審査は「自社」と「取引先」の2段階
掛け払い決済の審査は2段階あります。まずはサービス利用を申し込む「自社」への審査。次に、個別の取引ごとに発生する「取引先(買い手企業)」への与信審査です。自社の審査は主に事業内容や財務状況が見られます。取引先の与信審査は決済サービス会社が自動で行い、万が一審査に落ちた場合は、その取引先とは掛け払い決済を利用できません。
上限金額は「取引先ごと」に設定
1社あたりの利用上限額は、決済サービス会社が取引先の信用力に応じて30万円〜1,000万円超まで幅広く設定します。高額な商材を扱う場合は、上限金額が十分なサービスを選ぶ必要があります。
【失敗する前に】掛け払い決済の注意点・落とし穴
- すべての取引先で使えるとは限らない
取引先の与信審査に通らなければ、その取引先との間ではサービスを利用できません。その場合は、従来通り自社で請求するか、別の決済方法を提案する必要があります。 - 急な資金ニーズには対応できない
入金サイクルは決済会社規定の「月末締め・翌月末払い」などに固定されます。売掛金を早期に現金化したい場合は、ファクタリングなど別の手段が必要です。 - 手数料が利益を圧迫する可能性がある
請求業務は楽になりますが、当然コストがかかります。特に利益率の低いビジネスの場合、手数料が負担になることも。自社の利益構造と照らし合わせて慎重に検討しましょう。
導入までの流れ(7日・30日・90日の視点)
掛け払い決済の導入は、請求業務の効率化だけでなく、中長期的な資金繰り改善の一環として捉えることが重要です。以下のステップで進めましょう。
- STEP1:サービス選定・申し込み(〜7日)
自社の業種や顧客層に合ったサービスを選び、ウェブサイトから申し込みます。なお、システム導入にあたり、国の補助金等が活用できるケースもあります(参考:独立行政法人中小企業基盤整備機構「IT導入補助金」)。 - STEP2:審査・契約(〜30日)
決済サービス会社による審査が行われます。承認後、契約を締結。この間に、既存の取引先に掛け払い決済導入の案内をしておくと丁寧です。 - STEP3:運用開始・効果測定(〜90日)
実際の運用を開始します。取引先への請求データ登録など、社内の運用フローを確立させましょう。90日程度運用してみて、請求業務の削減時間やコスト削減効果を測定し、継続的に見直すことが大切です。
より詳しい改善ステップは「【必読-⑥】資金繰り改善ロードマップ」でも解説しています。
掛け払いか、ファクタリングか?資金ニーズ別使い分け
掛け払い決済とファクタリングは似て非なるサービスです。目的によって使い分けましょう。
- 「業務効率化」と「未回収リスク回避」が目的なら → 掛け払い決済
日々の請求業務の負担を減らし、貸し倒れを防ぎたい場合に最適です。 - 「急な資金調達」が目的なら → ファクタリング
ビジネクションのファクタリングサービスなどを活用し、すでにある売掛金を即座に現金化してキャッシュフローを改善したい場合に最適です。利用の際は、金融庁のガイドライン等も参考に、信頼できる提供元を選びましょう(参考:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」)。
どちらも一長一短があります。様々な資金調達方法のメリット・デメリットは「【必読-⑤】資金調達の比較」で詳しく解説しています。
【当社コンサルタントの支援事例】食品卸売業E社のケース
【背景と課題】
飲食店の顧客が急増したことで毎月の請求書発行業務がパンク状態に。さらに一部の取引先で支払い遅延が発生し、約200万円の未回収リスクと手元の資金ショート不安が同時に発生していました。
【解決策と結果】
当社のコンサルタントが入り、将来の取引に対しては「掛け払い決済」の導入を支援して経理負担と貸倒れリスクを完全に遮断しました。
同時に、すでに確定して入金待ちとなっている売掛金については最短即日で「ファクタリング」を実行。管理コストを削減しながら見事に当月の資金ショートを回避し、事業の安定化に成功しました。

まずは自社の状況を整理し、専門家に相談を
掛け払い決済は「経理負担の削減」と「未回収リスク対策」に非常に有効ですが、「今月の支払いが足りない」という直近の資金繰り問題は解決できません。自社の状況に合わせてどの手段を選ぶべきか迷った際は、ビジネクションの財務コンサルティングなど、専門家による無料診断をご活用ください。
📌 無料診断をスムーズに進めるための事前準備リスト
ご相談の前に以下の情報が手元にあると、より正確で迅速なアドバイスが可能です。(すべて揃っていなくても相談は可能です)
- 直近の請求データ: 月間の請求書発行枚数、および平均的な請求金額
- 現状の経理コスト: 請求業務にかけている担当者の人数や大まかな時間
- 緊急の資金ニーズ: 「今月中に〇〇万円必要」など、直近で現金化したい売掛金の有無
掛け払い決済に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 個人事業主でも利用できますか?
はい、多くのサービスで個人事業主も利用可能です。ただし、法人に比べて利用限度額が低めに設定される傾向があります。サービスによっては法人限定の場合もあるため、事前に確認が必要です。
Q2. 取引先に掛け払い決済の利用を知られますか?
はい、知られます。請求書は決済サービス会社から発行され、振込先口座も決済サービス会社名義のものになります。導入前に取引先へ丁寧な説明をしておくことで、スムーズな移行が可能です。
Q3. ファクタリングとの一番の違いは何ですか?
一番の違いは「資金化のタイミング」です。掛け払い決済は決められた入金サイクルで振り込まれるのに対し、ファクタリングは売掛金の支払期日を待たずに即時現金化が可能です。緊急の資金需要がある場合はファクタリングが適しています。
Q4. 取引先の与信審査に落ちたらどうなりますか?
その取引先に対しては掛け払いサービスを利用できません。自社で直接請求・集金を行うか、前払いでの取引をお願いするなど、別の決済方法を協議する必要があります。
Q5. 月に数件の取引でも利用できますか?
利用は可能ですが、費用対効果が合わない可能性があります。多くのサービスでは月額固定費がかかるため、取引件数が少ないと1件あたりのコストが割高になります。月額固定費が無料のサービスを選ぶなど、料金体系をよく確認しましょう。
Q6. 導入までどれくらいの期間がかかりますか?
申し込みから審査、契約完了まで、最短で数営業日、通常は2週間〜1ヶ月程度が目安です。自社の経理フローの変更や取引先への周知期間も考慮すると、余裕を持ったスケジュールで進めることをおすすめします。

この記事の監修者:ビジネクション 財務コンサルタントチーム
中小企業の資金繰り改善、銀行融資のリスケジュール、ファクタリングの最適活用までを総合的に支援する財務のプロフェッショナル集団。累計相談件数3,511件以上、支援後の事業継続率は98.1%を誇ります。経営者様の「いま現金が必要」「税務署からの督促が来ている」といった緊急の課題に対し、最短即日での資金調達と抜本的なキャッシュフロー改善策を提供しています。
ご注意:本記事は、中小企業の資金調達に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の斡旋や、税務・法務に関する個別の助言を行うものではありません。具体的な対策の実行にあたっては、必ず税理士、弁護士等の専門家にご相談ください。また、各サービスの料金や条件は変更される可能性があるため、導入を検討される際は必ず公式サイト等で最新の情報(2026年3月現在)をご確認ください。

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手元の資金繰りに不安がある場合でも、売掛金があれば打てる手が残っているかもしれません。ご自身の状況で、最短即日で当面の運転資金を確保できる可能性があるか、まずは3分で完了する無料診断でご確認ください。専門家が状況を整理し、最適な選択肢をご提案します。
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