目次
この記事はこんな経営者様・財務/経理ご担当者様におすすめです
- ファクタリングの審査に落ちてしまい、その原因と具体的な解決策を知りたい方
- 「どこも通らない」「断られた」と焦っており、他社での再審査を成功させたい方
- 赤字決算や税金滞納など、自社の信用問題が審査に悪影響を与えないか不安な方
この記事の結論(3つのポイント)
- 1社目で断られても諦めない:ファクタリング会社によって審査基準は大きく異なります。落ちた理由を把握して対策すれば、他社での再審査に通る可能性は十分にあります。
- 審査の最重要ポイントは「売掛先の信用力」:ファクタリング審査は自社の業績(赤字や税金滞納など)よりも、売却する「売掛債権が期日通りに確実に支払われるか」が最も重視されます。
- 審査落ちの主な原因は債権の証明不足:契約書や発注書がない、支払期日が長すぎるなど「債権の信頼性」が疑われると通らないため、別の優良債権に切り替えるのも有効な解決策です。
「急ぎで資金が必要なのに、ファクタリングの審査に落ちてしまった…」「自社が赤字だから? どこに申し込んでも通らないのでは?」と不安を抱えていませんか?
結論から言うと、1社目で審査に断られたからといって、資金調達を諦める必要はありません。審査に落ちる原因は、申込者である自社の業績や信用情報ではなく、売却しようとした「売掛債権そのもの」の信頼性にあるケースがほとんどです。
この記事では、審査に通らない・落ちる7つの理由と、自社の信用問題が与える影響、そして「どこも通らない」と悩む前に取るべき具体的な解決策をわかりやすく解説します。なお、根本的な財務体質の強化をお考えの場合は、財務コンサル・資金繰り改善の専門家に相談し、資金調達・ファクタリングの正しい活用方法を身につけることが大切です。
次にやること(30秒)
- 今回審査に落ちた理由が「自社の問題」か「売掛先(債権)の問題」かを冷静に振り返る
- 別の売掛先との「契約書・発注書・納品書・請求書・通帳入金履歴」が一式揃うか確認する
- 審査落ちのリスクや不安がある場合は、専門家の無料診断で自社が買い取り可能か確かめる
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大前提:ファクタリング審査と「融資審査」は“見る場所”が違う
「一度審査に落ちたら、もうどこも通らないのでは?」と不安になるかもしれませんが、まず押さえるべきはファクタリング審査と銀行融資審査の決定的な違いです。銀行融資の審査では、主に申込企業そのものの返済能力や財務状況(信用問題)が見られます。
一方、ファクタリングは売掛債権の「売買」であり、貸付ではありません。そのため審査で最も重視されるのは、「その売掛金が、支払期日に売掛先から間違いなく支払われるか?」という点、つまり「売掛先の信用力」と「売掛債権の信頼性」です。
【早見表】ファクタリング審査で落ちる理由と対策
審査に落ちる・断られる主な理由は、下記のいずれか、または複合的な要因であることがほとんどです。自社の状況と照らし合わせて確認してみましょう。※審査基準はファクタリング会社により異なります。
| 審査で落ちる理由 | 見られるポイント | よくあるNGケース | 事前にできる対策 |
|---|---|---|---|
| 1. 売掛先の信用力に懸念 | ・売掛先の業績や財務状況 ・設立年数、資本金 ・過去の取引履歴 | ・売掛先が赤字続き/債務超過 ・設立1年未満の個人事業主 ・反社会的勢力との関連疑い | 信用力の高い(上場企業、公的機関など)売掛先の債権を売却対象にする。 |
| 2. 売掛債権の存在を証明できない | ・契約書、発注書、納品書などの証憑書類の有無と整合性 | ・契約書がなく、口頭でのみ取引 ・請求書と契約書の日付や金額が一致しない | 日頃から契約書や発注書などを書面で取り交わし、一式で保管しておく。 |
| 3. 支払期日が長すぎる | ・売掛金の回収サイト(日数) | ・支払期日が180日を超えるなど、回収までの期間が極端に長い | 回収サイトが比較的短い(例:30日〜60日)売掛債権を選ぶ。 |
| 4. 継続的な取引実績がない | ・過去の入出金明細(通帳コピー)における、売掛先からの定期的な入金履歴 | ・今回が初めての取引である ・過去の入金が遅延しがち | 複数回、期日通りに入金実績がある売掛先の債権を優先する。 |
| 5. 申込者の信頼性に問題 | ・経営者の受け答えの誠実さ ・税金や社会保険料の納付状況 | ・審査担当者への説明が曖昧、または虚偽の申告がある ・税金を著しく滞納している | 質問には誠実に回答し、決算書や試算表の内容を自ら説明できるようにしておく。 |
| 6. 債権が二重譲渡の疑い | ・債権譲渡登記の有無 ・他社ファクタリングの利用状況 | ・すでに他の会社に売却済みの債権を申し込んでいる | 複数のファクタリング会社に同時に同じ債権を申し込まない。 |
| 7. 債権の種類が不適切 | ・債権の性質(法人向けか、個人向けか) | ・個人に対する売掛債権 ・給与ファクタリングの申込み | 法人(事業者)に対する、商品・サービスの提供によって発生した売掛債権のみを対象とする。 |
審査で落ちる7つの理由を深掘り解説
理由1:売掛先の信用力に懸念がある
最も多い理由です。売掛先が赤字続きや債務超過である、設立直後で実績がない、反社会的勢力との関与が疑われるなど、ファクタリング会社が「この会社からの支払いはリスクが高い」と判断した場合、審査通過は難しくなります。
理由2:売掛債権の存在を客観的に証明できない
請求書だけでなく、その取引が実際に行われたことを示す契約書、発注書、納品書(検収印付き)といった一連の証拠書類(エビデンス)が揃っていないと、「架空債権ではないか?」と疑われてしまいます。特に口約束だけの取引は審査通過が極めて困難です。
理由3:支払期日が長すぎる
支払期日までの期間が長いほど、その間に売掛先が倒産するなどの不測の事態が起きるリスクが高まります。一般的に、回収サイトが半年(180日)を超えるような長期の債権は、敬遠される傾向にあります。
理由4:売掛先との継続的な取引実績がない
通帳のコピーなどで、過去に何度もその売掛先から期日通りに入金があった実績を示せると、債権の信頼性は格段に高まります。逆に、今回が初めての取引である場合、本当に期日通り支払われるかの判断が難しくなるため、審査が慎重になります。
理由5:申込者(経営者)の信頼性に問題がある
ファクタリングは申込者の信用力を見ないとはいえ、事業の実態や売掛債権の内容について質問した際に、説明が二転三転したり、虚偽の申告をしたりすると、信頼関係が築けず審査に落ちることがあります。誠実な対応が必須です。
理由6:債権が「二重譲渡」にあたる、またはその疑いがある
すでに他のファクタリング会社に売却済みの債権を、別の会社にも申し込む行為を「二重譲渡」といい、これは詐欺罪に問われる可能性のある重大な契約違反です。債権譲渡登記がされている場合や、他社利用の事実を隠していると判断された場合、審査は即座に否決されます。
理由7:債権の種類がファクタリングの対象外である
ファクタリングの対象は、原則として事業者(法人・個人事業主)に対する売掛債権です。消費者個人に対する売掛債権や、従業員への給与(給与ファクタリング)は、貸金業法に抵触する可能性が極めて高く(参考:金融庁の注意喚起)、正規のファクタリング会社は取り扱いません。
自社の「信用問題」(赤字・債務超過・税金滞納)は審査落ちの原因になる?
「自社が赤字だから審査に通らないのでは?」「税金を滞納している信用問題があるから断られたに違いない」と考える経営者の方は少なくありません。しかし、前述の通りファクタリングは自社ではなく「売掛先の信用力」を重視します。
そのため、自社が赤字決算や債務超過であっても、それ単体で即審査落ちになることはありません。(参考:赤字決算・債務超過でもファクタリングは可能?)
また、税金滞納についても同様ですが、税務署から売掛金を「差押え」されてしまうリスクがあるほど悪質な滞納の場合は、審査が厳しくなります。税金滞納がある場合は、放置せずに管轄の税務署へ納税の猶予(国税庁)の相談を行っているなど、誠実な対応状況をファクタリング会社に伝えることが重要です。(参考:税金滞納で不安な経営者が今すぐやること)
ファクタリング審査で「どこも通らない」「断られた」時の解決策
「1社で断られたから、もうどこも通らない」と諦めるのは早計です。もし審査に落ちてしまった場合は、以下の3つの行動(解決策)を検討してください。
- 1. 別の売掛債権で申し込む(最も効果的)
今回落ちた原因が「売掛先の信用力」や「取引実績の不足」だった場合、より信用力の高い別の売掛先の債権に切り替えるだけで、あっさりと審査に通る可能性が高いです。 - 2. 審査基準が異なる他のファクタリング会社に相談する
ファクタリング会社によって、得意とする業種や審査ロジック(独立系、銀行系など)は大きく異なります。A社では通らなくても、柔軟な審査を行うB社では買い取ってくれるケースは多々あります。複数社へ相談してみましょう。 - 3. 根本的な資金繰り改善に取り組む
ファクタリングは短期的な資金調達手段です。恒常的に資金が不足し、どこからも調達できない状況であれば、資金繰り改善ロードマップなどを参考に、専門家を交えて抜本的な改善に着手することが重要です。
【申込前に確認】審査通過の可能性を高める10のチェックリスト
- 売却したい売掛金の相手先は、経営が安定している法人か?
- その売掛先とは、過去に何度も取引があり、期日通り入金されているか?
- 請求書、契約書、発注書、納品書(または検収書)が一式揃っているか?
- 上記書類の金額、日付、社名などに矛盾や間違いはないか?
- 支払期日(回収サイト)が90日以内など、比較的短期の売掛債権か?
- 自社の決算書や事業内容について、自分の言葉で説明できるか?
- 税金や社会保険料の支払いに、大幅な遅延や未納(放置)はないか?
- 複数の会社を比較検討しているか?(比較のポイントはこちら)
- 申し込み前に、必要書類(請求書、通帳コピー、決算書など)をデータで準備したか?
- 万が一審査に落ちた場合、次に申し込む別の売掛債権の候補はあるか?
当社の支援事例:審査落ちの原因を特定し、別の売掛債権で無事調達
一度ファクタリングの審査に落ちてしまった場合でも、原因を正しく分析して対策を打つことで、スムーズに資金調達を成功させることができます。以下の事例をご覧ください。
【当社コンサルタントの支援事例】製造業B社の事例:審査落ちから一転、売掛先の見直しで即日調達に成功
【背景と課題】
製造業のB社は、新規取引先(設立1年未満)の売掛債権をファクタリング会社に申し込みましたが、「売掛先の信用力不足と取引実績がないこと」を理由に審査で否決されてしまいました。月末の支払いが迫っており、「どこも通らないのでは…」と非常に焦った状態で当社にご相談いただきました。
【解決策と結果】
コンサルタントがB社の売掛金一覧を確認したところ、長年取引があり毎月期日通りに入金されている別の安定企業の売掛債権があることが判明しました。即座にその債権を対象にして別の優良ファクタリング会社へ申し込んだ結果、証憑書類も完璧に揃っていたためわずか数時間で審査を通過。無事に月末の資金ショートを回避することができました。

審査をスムーズに進めるための事前準備リスト
他社への再審査を確実に成功させるためには、客観的な証拠書類を漏れなく揃えておくことが何よりも重要です。
📌 無料診断をスムーズに進めるための事前準備リスト
ご相談の前に以下の情報が手元にあると、より正確で迅速なアドバイスが可能です。(すべて揃っていなくても相談は可能です)
- 取引の証憑書類一式: 請求書だけでなく、基本契約書、発注書、納品書、検収書など、取引の実態を証明できる書類を集めておきましょう。
- 過去の入出金明細(通帳コピー): 売掛先からの入金履歴(直近3〜6ヶ月分)がわかる通帳のコピーは、債権の確実性を示す強力な武器になります。
- 自社の決算書や試算表: 審査のメインは売掛先ですが、自社の事業実態を証明するためにも直近の決算書(または確定申告書)を用意してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 赤字決算や税金滞納があると、絶対に審査に通りませんか?
A1. 絶対ではありません。前述の通り、ファクタリング審査は売掛先の信用力が最重要です。赤字の理由が先行投資であったり、税金の滞納がごくわずかで分納計画を立てていたりすれば、総合的に判断して審査に通る可能性は十分にあります。
Q2. 個人事業主は法人に比べて不利になりますか?
A2. 一概に不利とは言えません。法人格の有無よりも、売掛先の信用力や取引の継続性が重視される点は同じです。ただし、法人に比べて事業実態が把握しにくい面があるため、確定申告書や取引実績をより丁寧に準備することが重要になります。
Q3. 審査に落ちたという記録は、信用情報機関(CICなど)に残りますか?
A3. いいえ、残りません。ファクタリングは融資ではないため、信用情報機関への照会や登録は行われません。そのため、ファクタリングの審査に落ちたことが、将来の銀行融資などに影響することもありません。
Q4. 複数のファクタリング会社に、同時に同じ債権を申し込んでも良いですか?
A4. 見積もり取得のために複数の会社へ「相談」するのは問題ありませんが、同時に同じ債権で「正式な申込」を進めるのは避けるべきです。もし複数社で審査が通ってしまった場合、断る際に手間がかかる上、状況によっては二重譲渡を疑われるリスクもあります。
Q5. 「審査が甘い」「100%通る」と謳う会社は信用できますか?
A5. 信用すべきではありません。「審査が甘い」「どこも通らない方でも絶対通す」などと過度にアピールする会社は、高額な手数料を設定していたり、実態はヤミ金である「偽装ファクタリング」であったりする危険性があります。正規の会社は、必ずリスクを評価するための適切な審査を行います。
Q6. 一度審査に落ちたファクタリング会社に、もう一度申し込めますか?
A6. はい、可能です。前回落ちた理由が解消されていれば、十分に可能性があります。たとえば「前回は設立直後だったが、今は業績が安定している」「前回は初回取引だったが、今は継続的な取引実績ができた」など、改善した点を整理して再申し込みを検討しましょう。
【ご注意】
本記事は、ファクタリング審査に関する一般的な情報提供を目的としており、個別の取引に関する法務・金融上の助言を行うものではありません。審査基準は各ファクタリング会社や個別の案件により大きく異なりますので、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

この記事の監修者:ビジネクション 財務コンサルタントチーム
中小企業の資金繰り改善、銀行融資のリスケジュール、ファクタリングの最適活用までを総合的に支援する財務のプロフェッショナル集団。累計相談件数3,511件以上、支援後の事業継続率は98.1%を誇ります。経営者様の「いま現金が必要」「税務署からの督促が来ている」といった緊急の課題に対し、最短即日での資金調達と抜本的なキャッシュフロー改善策を提供しています。
ご注意:本記事は、中小企業の資金調達に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の斡旋や、税務・法務に関する個別の助言を行うものではありません。具体的な納税計画や資金調達の実行にあたっては、必ず税理士、弁護士等の専門家や、管轄の税務当局にご相談ください。

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