この記事はこんな経営者様・財務/経理ご担当者様におすすめです
- 赤字決算・税金滞納・リスケ中など、複数のマイナス要因が重なり「もうどこにも相談できない」と感じている方
- 銀行・信用保証協会・クラウドファクタリングすべてに断られ、残る選択肢がわからない方
- 「自社の状況では絶対に無理」と思い込んで、相談すること自体を諦めている方
- 月末の支払いまで数日しかなく、今すぐ現金を確保しなければならない方
編集長がこの記事で伝えたいこと
「赤字・税金滞納・リスケ中」の3つが重なった状態で相談に来る経営者は、当社に最も多いパターンの一つです。「こんな状況で相談していいのか」と躊躇している方に、はっきり伝えたい。売掛金が1枚あれば、話は聞けます。
- 「3つのマイナス」は銀行の審査基準であり、ファクタリングの審査基準ではない:ファクタリングは売掛先の信用力を見ます。自社の財務状況は、審査の主軸ではありません。
- 諦めて相談しないことが一番もったいない:当社に来られた方の多くが「もっと早く相談すればよかった」とおっしゃいます。売掛先の名前を教えてもらえれば、5分で方向性をお伝えできます。
- 今回の事例は、3つのマイナスが重なった状態からご相談いただき、3日後に1,320万円を確保した実例です:担当コンサルタントが何を見て、どう動き、何を確認したかを包み隠さずお見せします。
赤字・税金滞納・リスケ中。3つが重なった状態でご相談(ご相談前の状況)
🏢 事例企業プロフィール
| 業種 | 人材派遣・人材紹介 |
| 創業/規模 | 創業8年 / 従業員15名 |
| 年商 | 約1億8,000万円 |
| 売掛先 | 大手製造メーカー・流通企業 複数社 |
| 状況 | コロナ融資1,800万円の返済が始まり、直近2期連続赤字。消費税・社会保険料の滞納合計420万円。メインバンクにリスケを申請中。月末の給与・外注費1,200万円の支払いまで5日。銀行・クラウドファクタリング3社すべてに断られた状態でご相談。 |
「もう終わりかもしれない」。C社の代表・D社長は、電話口でそう話してくれました。
コロナ禍で人材派遣の需要が激減し、売上が大きく落ち込んだ2年間。コロナ融資でなんとか乗り越えたものの、今度はその返済が始まりました。直近2期連続赤字、税金と社会保険料の滞納も積み上がり、銀行へのリスケを申請している状況でした。
それでも、売上は回復しつつありました。大手製造メーカーや流通企業との派遣契約は継続しており、売掛金は毎月一定額積み上がっています。問題は、入金が翌月末で、今月の給与・外注費の支払いに間に合わないことでした。
D社長の当時の心境:
「赤字・税金滞納・リスケ中の3つが揃ったら、もうどこにも相談できないと思っていました。クラウドファクタリングに3社申し込みましたが、全部即日否決。ダメ元で電話しましたが、あの電話をしなかったら本当に終わっていたかもしれません。」

なぜ「3つのマイナス」があってもファクタリングは使えるのか
「赤字・税金滞納・リスケ中なら、どこにも断られる」と思っていませんか。銀行ならその通りです。でもファクタリングは違います。
ファクタリングの審査で最も重視されるのは「売掛先が確実に払えるか」です。自社の赤字・税金滞納・リスケは、審査の主軸ではありません。
| 審査項目 | 銀行融資 | ファクタリング |
|---|---|---|
| 赤字決算 | ほぼNG | 主な審査項目ではない |
| 税金滞納 | ほぼNG | 程度による・状況次第 |
| リスケ中 | 追加融資NG | 売掛先次第で可能 |
| 売掛先の信用力 | あまり見ない | 最重要項目 |
| 審査スピード | 数週間 | 最短当日〜数日 |
編集長の解説:
「3つのマイナスは、銀行の審査基準であってファクタリングの審査基準ではない」
銀行は「この会社がお金を返せるか」を過去の財務で判断します。赤字・滞納・リスケはすべて「返済能力がない」という判断材料になります。でもファクタリングは「この請求書の相手が払えるか」を見ます。D社長の売掛先は大手製造メーカーと流通企業でした。自社の状況がどれだけ厳しくても、売掛先が信頼できる企業であれば、審査の土俵に乗れる可能性があります。

ビジネクションへの相談〜入金までの3日間。何が起きていたか
D社長からご連絡があったのは、給与支払い日5日前の午前11時でした。「ダメ元です」という言葉が印象的でした。ここでは、当社が実際に何を確認し、どう動いたかを時系列でお見せします。
【Day1】まず「何が使えるか」を探す電話から始まった
最初の電話は約40分かかりました。理由は、マイナス要因が複数あるからこそ、状況を丁寧に整理する必要があったからです。
担当コンサルタントが最初に確認したのは「財務状況」ではありませんでした。「今、手元に請求書はありますか?売掛先はどんな会社ですか?」という2点です。
担当コンサルタントの判断メモ①:
「最初の電話で確認した2つのこと」
「赤字・税金滞納・リスケと聞いて、正直、最初の10分は慎重に聞いていました。でも私が最初に確認するのは財務の話ではありません。『今、売掛金の請求書はありますか?』と『売掛先はどんな会社ですか?』の2点です。
D社長から『大手製造メーカーと流通企業、複数社あります』と聞いた瞬間に、方向性が見えました。自社がどれだけ苦しくても、その売掛先への請求書に価値があります。あとは書類が揃うかどうかだと思いました。」

電話の後半では、必要書類の説明をしました。①売掛金の請求書(複数社分)、②直近6ヶ月の通帳コピー、③本人確認書類の3点です。税金滞納・リスケに関する書類は不要です。
ここで一つ、現実的な問題が起きました。D社長の会社は口座が3つあり、6ヶ月分をすべてスキャンするのに時間がかかるとのこと。「今日中に送れますか?」と聞くと、「夕方には…難しいかもしれない」という答えでした。
担当コンサルタントは「では明日の午前中までに送っていただければ大丈夫です。今日中でなくても進められます」と伝えました。焦らせることで書類の抜けが出るより、翌朝きちんと揃えてもらう方が審査がスムーズに進むからです。
【Day2】書類が届いてから、何を確認したか
翌朝10時、D社長からメールで書類が届きました。請求書・通帳コピー3口座分・本人確認書類の一式です。担当コンサルタントはすぐに内容の確認を始めました。
まず確認したのは「売掛先への入金が過去6ヶ月で遅延していないか」です。通帳を見ると、大手製造メーカーからの入金は毎月末日に安定して振り込まれていました。流通企業からの入金も同様です。自社がどれだけ苦しい状況でも、この「売掛先からの入金実績」は揺るぎない事実でした。
次に確認したのは請求書の内容です。金額・支払期日・売掛先の会社名が明記されているか。複数社の請求書を合わせて総額1,500万円になることを確認しました。
ここで1点、追加確認が入りました。税金滞納について「税務署への分納交渉は進んでいますか?差押えの可能性はありますか?」という確認です。これは売掛金が差し押さえられると、ファクタリングの実行ができなくなるリスクがあるからです。
担当コンサルタントの判断メモ②:
「税金滞納で一番確認すべきこと」
「税金滞納があると聞いた時、私が一番気にするのは『差押えのリスク』です。売掛金や口座が差し押さえられると、ファクタリングを実行しても入金を受け取れなくなる可能性があります。
D社長に確認したところ、税務署と分納の話し合いは始めていたが、まだ合意には至っていないとのことでした。ここは慎重に判断が必要でした。税務署の担当者名と、直近のやり取りの状況をメールで教えてほしいとお願いしました。翌朝、その情報が届いて、差押えのリスクは低いと判断できました。」

Day2の夕方、D社長から税務署とのやり取りの状況がメールで届きました。内容を確認して、担当コンサルタントは「明日の午前中に金額と手数料をお伝えできます」と返信しました。
【Day3】金額提示・契約・入金
3日目の朝10時、担当コンサルタントからD社長に電話を入れました。「審査が完了しました。金額をお伝えしていいですか」という一言で、D社長の声のトーンが変わったのを覚えています。
1,500万円の請求書(複数社合計)に対して、手数料12%(180万円)、手元に入る金額1,320万円という提示でした。「手数料12%は決して安くない数字です」と正直に伝えました。それでもD社長は「それで進めてください」と即決でした。
担当コンサルタントの判断メモ③:
「手数料12%を正直に伝えた理由」
「複数のマイナス要因がある案件は、リスクが高くなる分、手数料も上がります。12%は安くありません。でも私は必ず手数料を正直に伝えます。『高すぎる』と感じたなら、それは合わないということですし、無理に進めるべきではない。
D社長は『給与が払えなくなるリスクと比べたら、この手数料は安い』とおっしゃいました。その判断は正しいと思います。15名の従業員が信頼して働いている。その関係を守るためのコストとして、手数料を評価してくれた。私はそういう経営者の判断を尊重します。」

11時30分に電子契約が完了し、振込処理へ。Day3の午後、1,320万円がD社長の口座に入金されました。給与支払い日まで、まだ2日の余裕がありました。
結果と、その後
- Day3午後:1,320万円が入金(手数料12%・180万円を差し引き)。相談から入金まで3日。
- 給与日:従業員15名・外注先への1,200万円支払い完了。120万円の余裕を持って対応できた。
- 翌月:税務署との分納交渉を正式に合意。ファクタリングで確保した資金の一部を滞納税の初回支払いに充当。
- 3ヶ月後:毎月の売掛金を計画的に現金化する仕組みを構築。資金繰り表で毎月の見通しを管理するように。リスケ条件を維持しながら経営を安定させていった。
- 現在:コロナ融資の返済を続けながら、新規の派遣先を少しずつ開拓中。「最悪の状態を脱した」とD社長。
編集長の解説:
「3日間で何が起きていたか、正直に書きました」
この事例で当社が3日かけたのは、慎重に確認すべき点があったからです。税金滞納による差押えリスク、複数口座の通帳確認、税務署とのやり取りの状況。これらを丁寧に確認したことで、D社長にとって安全な取引ができました。
「即日で全部解決」という話ではありません。でも給与日まで5日あったからこそ、3日間で丁寧に進めることができた。余裕を持って相談してくれたことが、結果的によかったと思います。
「もう手がない」と思っている方こそ、まず話を聞かせてください。売掛先の名前を教えてもらえれば、5分で方向性をお伝えします。

まとめ|「もう手がない」と思ったら、まず売掛先の名前を教えてください
- 赤字・税金滞納・リスケはファクタリングの審査基準ではない:銀行に断られる3つのマイナスも、売掛先の信用力が高ければ審査の土俵に乗れる可能性がある。
- コンサルタントが最初に確認するのは「売掛先の名前」:財務の話より先に、請求書の相手を確認します。それが審査の出発点です。
- 複数マイナスがある案件ほど、確認に時間がかかることがある:それは丁寧に進めているから。「即日」でなくても、給与日や支払日に間に合わせることが目的です。余裕を持って相談してください。
- 手数料は正直に伝えます:高すぎて合わない場合はそう伝えます。納得した上で進めることが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q1. リスケ中でもファクタリングは使えますか?
A1. 売掛先次第で可能性があります。リスケはファクタリングの審査では主な判断材料ではありません。売掛先が大手企業・上場企業・官公庁であれば、リスケ中でも審査を進められるケースがあります。まずご相談ください。
Q2. 税金滞納があると差押えのリスクがありますか?
A2. 放置すると差押えのリスクがあります。まず税務署に分納交渉の相談をすることが最優先です。分納の合意ができれば差押えは回避できるケースが多く、ファクタリングで確保した資金を滞納税の支払いに充てることも有効な対処法です。当社では、相談の中で税務署対応のアドバイスもしています。
Q3. 相談から入金まで何日かかりますか?
A3. 状況によって異なります。書類が午前中に揃えば当日〜翌日の入金も可能ですが、複数のマイナス要因がある場合や書類の確認に時間がかかる場合は2〜3日かかることがあります。給与日・支払日の余裕を持って、早めにご連絡いただくことをお勧めします。

この記事の監修:ビジネクションメディア 編集長・坂井
大手広告会社プランナー、出版社編集者を経て独立。自らベンチャー企業を立ち上げた際、売上はあるのに手元の現金が足りない「資金繰りの恐怖」を痛感。これまで累計3,511件以上の資金調達の悩みに向き合い、支援後の事業継続率98.1%という確かな実績を誇る。

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「もう手がない」と思っている方こそ、まず話を聞かせてください。売掛先の名前を教えていただければ、5分で方向性をお伝えします。合わない場合は正直にそうお伝えします。
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