この記事はこんな経営者様・財務/経理ご担当者様におすすめです
- ビジネスローンとファクタリングのどちらを使うべきか迷っている方
- コストだけで比較しようとしているが、他に何を見ればいいかわからない方
- 銀行融資に断られ、次の選択肢を探している方
- 売掛金(請求書)はあるが、ビジネスローンの方が安いのか気になっている方
編集長がこの記事で伝えたいこと
「ビジネスローンとファクタリング、どちらが安いですか?」という質問をよく受けます。でも正直に言うと、比較する軸が間違っています。この記事では、コストだけでなく「スピード」「審査条件」「返済の有無」を含めた正しい比較の方法をお伝えします。
- コストだけで比較すると失敗する:手数料と金利は単純比較できない。何日借りるかで総コストは変わる
- 「売掛金があるか」で最適解が変わる:売掛金があればファクタリングが有力。なければビジネスローンを検討
- どちらも「正直に合わない場合」はある:合わない場合は正直にそう伝えます
ビジネスローンとファクタリングの根本的な違い
まず最初に押さえておくべき根本的な違いがあります。ビジネスローンは「借入(負債)」、ファクタリングは「売掛金の売却(資産の現金化)」です。この違いが、審査・コスト・返済・バランスシートすべてに影響します。
| 項目 | ビジネスローン | ファクタリング |
|---|---|---|
| 性質 | 借入(負債が増える) | 売掛金の売却(負債にならない) |
| 審査の主軸 | 自社の返済能力・売上 | 売掛先の信用力 |
| 担保・保証人 | 不要なプランもある | 原則不要 |
| 入金スピード | 数日〜1週間 | 最短当日〜翌日 |
| コスト | 年利10〜18%程度 | 手数料2〜18%(2社間・3社間で異なる) |
| 返済 | 必要(毎月返済) | 不要(売掛先が支払う) |
| 銀行NGの後でも使えるか | △ 条件による | ✅ 売掛先次第で使いやすい |
編集長の解説:
「借入か、売却か。ここを間違えると比較がずれる」
ビジネスローンは借入なので、返済が発生します。毎月の返済が資金繰りを圧迫するリスクがあります。一方ファクタリングは売掛金を売るだけなので、返済という概念がありません。売掛先が支払えば完結します。この根本的な違いを理解してから比較しないと、「どちらが安いか」という議論がずれてしまいます。

コストの正しい比較方法
「ビジネスローンは年利15%、ファクタリングは手数料10%。ファクタリングの方が高い」という比較をよく見ます。でもこれは間違いです。
ビジネスローンの年利15%は1年間借りた場合のコストです。1ヶ月で返せば実質コストは約1.25%です。ファクタリングの手数料10%は売掛金の入金まで1ヶ月待つ代わりに払うコストです。同じ「1ヶ月」という期間で比較すると、コスト感が変わります。
| 比較条件 | ビジネスローン(年利15%) | ファクタリング(手数料10%) |
|---|---|---|
| 100万円・1ヶ月 | 約1.25万円 | 10万円 |
| 100万円・3ヶ月 | 約3.75万円 | 10万円(変わらない) |
| 100万円・6ヶ月 | 約7.5万円 | 10万円(変わらない) |
短期間で返済できるならビジネスローンの方がコストは低くなります。でも返済が長引くほどコスト差は縮まり、「返済できなかった場合のリスク」という要素も加わります。
担当コンサルタントの判断メモ:
「コストより先に確認すべきこと」
「どちらが安いか」を聞かれた時、私がまず確認するのはコストではありません。「返済原資はありますか?」と「売掛金はありますか?」の2点です。返済原資が明確でないままビジネスローンを使うと、毎月の返済が資金繰りをさらに悪化させるケースがあります。売掛金があるなら、ファクタリングの方が返済リスクがない分、構造的に安全なことが多いです。

状況別の最適解|どちらを選ぶべきか
ファクタリングが有力なケース
- 今週・今月中に現金が必要:最短当日〜翌日入金が可能。ビジネスローンより圧倒的に速い
- 銀行・AI審査に落ちた後:ファクタリングは売掛先の信用力を見るため、自社の財務が弱くても使えるケースがある
- 赤字・税金滞納・リスケ中:ビジネスローンはほぼNG。ファクタリングの相談審査なら可能性がある
- 毎月の返済を増やしたくない:ファクタリングは返済不要。月次キャッシュフローを圧迫しない
- 取引先に知られたくない:2社間契約であれば売掛先への通知なしで完結
ビジネスローンが有力なケース
- 売掛金(請求書)がない・少ない:ファクタリングは売掛金が前提。BtoCや現金商売ではファクタリングは使いにくい
- 短期間で確実に返済できる返済原資がある:1〜2ヶ月で返せるなら、ビジネスローンの方がトータルコストは低くなる
- 売掛先が個人・零細企業:ファクタリングの審査は売掛先の信用力が基準。売掛先の信用力が低いと審査が通りにくい
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ビジネスローンとファクタリングを組み合わせる考え方
「どちらか一方」という選び方ではなく、状況に応じて使い分けることも有効です。例えば、緊急の資金ショートはファクタリングで対応しながら、中期的にはビジネスローンで運転資金を確保するという組み合わせが考えられます。
ただし注意点があります。ビジネスローンの返済中にファクタリングを重ねると、資金繰りが複雑になりやすいです。どちらを使うにしても、毎月の資金繰り表で「入金予定」と「支払予定」を把握してから判断することをお勧めします。
この記事のまとめ
- 根本的な違いを理解する:ビジネスローンは借入(返済必要)、ファクタリングは売掛金の売却(返済不要)。この違いが比較の出発点。
- コストだけで比較しない:期間・返済リスク・スピードを合わせて比較する。短期で確実に返せるならローン、売掛金があるならファクタリングが有力。
- 「売掛金があるか」が分岐点:売掛金(請求書)が1枚あればファクタリングが使える可能性がある。まず売掛先の名前を教えてもらえれば5分で方向性をお伝えできる。
- 銀行NGの後はファクタリングから検討する:ビジネスローンも銀行NGの後では審査が厳しくなる。ファクタリングは売掛先の信用力が主軸なので、自社の財務が弱くても可能性がある。
よくある質問(FAQ)
Q1. ビジネスローンとファクタリングはどちらが審査が通りやすいですか?
A1. 状況によります。ビジネスローンは自社の売上・返済能力を審査します。ファクタリングは売掛先の信用力を審査します。自社の財務が弱い・銀行に断られた場合は、ファクタリングの方が審査を通過しやすいケースがあります。売掛先が大手企業・上場企業・官公庁であれば特に有利です。
Q2. 両方を同時に使うことはできますか?
A2. できます。ただし、両方を同時に使うと返済とファクタリング手数料が重なり、資金繰りが複雑になるリスクがあります。どちらを使うにしても、月次の資金繰り表で支払いと入金を整理してから判断することをお勧めします。
Q3. 売掛金がない場合、ファクタリングは使えませんか?
A3. 売掛金(請求書)がない場合はファクタリングを使えません。BtoCや現金商売の場合はビジネスローンまたは他の資金調達手段を検討してください。売掛金がある・これから発生する予定がある場合は、まずご相談ください。

この記事の監修:ビジネクションメディア 編集長・坂井
大手広告会社プランナー、出版社編集者を経て独立。自らベンチャー企業を立ち上げた際、売上はあるのに手元の現金が足りない「資金繰りの恐怖」を痛感。これまで累計3,511件以上の資金調達の悩みに向き合い、支援後の事業継続率98.1%という確かな実績を誇る。

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