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この記事はこんな経営者様・財務/経理ご担当者様におすすめです
- ファクタリングを利用したいが、結局「手元にいくら入ってくるのか」が分からず不安だ
- 「手数料〇%」という言葉だけで契約してしまい、後から想定外の費用を引かれないか心配だ
- 提示された見積書にある「留保金」や「登記費用」が本当に必要なのか知りたい
この記事の結論(3つのポイント)
- 手取り額=請求書の額面 −(手数料 + その他の費用)です。手数料率(%)だけを見て手取り額を計算すると、資金ショートを起こす危険があります。
- 手数料以外に「登記費用」「印紙代」「留保金」などが差し引かれることがあります。特に2社間ファクタリングでは諸経費が発生しやすい傾向にあります。
- 契約前に「何が、いくら引かれるのか」をすべて確認するのが重要です。見積書の内訳をしっかりと説明してくれる透明性の高い会社を選ぶことが必須です。
「手数料10%」と聞くと、100万円の請求書なら90万円が入る、と思いがちです。ですが実際は、手数料とは別に費用が差し引かれるケースもあります。最終的な手取り額を正しく把握できていないと、「足りるはずだったお金が足りない…」となる可能性があります。
ファクタリングの手取り額は、手数料分を引くだけで決まるとは限りません。この記事では、手取り額の計算式と、手数料以外に起こりやすい費用を一覧で整理します。現場の社長が「結局、いくら入ってくるのか」を見誤らないよう、計算例つきで分かりやすく解説します。
次にやること(30秒)
- 「手取りで最低限いくら必要なのか」というボーダーライン(必要資金)を明確にする
- 現在手元にある(または提示されている)ファクタリングの見積書の内訳を確認する
- 内訳が不明瞭な場合、専門家の無料診断を活用して相場や適正額を確認する
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【基本】ファクタリングの手取り額 計算式
計算自体はシンプルです。請求書の金額から、差し引かれるものをすべて引きます。
手取り額 = 請求書の額面 − ファクタリング手数料 − その他の費用
ポイントは「その他の費用」に何が入るかです。ここを見落とすと、資金繰りの見込みが大きくズレてしまいます。
手数料以外に引かれる「その他の費用」一覧
会社や契約内容によって異なりますが、次のような費用が発生(または差し引き)されることがあります。
| 項目 | 内容 | どんな時にかかる? |
|---|---|---|
| 債権譲渡登記 費用 | 二重譲渡の防止などのための手続き費用(司法書士報酬・登録免許税など)。 | 主に2社間ファクタリングで求められることがある |
| 留保金(りゅうほきん) | 万一のトラブルに備えて、一定額を預かる形。問題なく取引が終われば返金される扱いのことが多い。 | 2社間ファクタリングで設定されることがある |
| 印紙代 | 契約書に貼る収入印紙の代金。 | 契約書の作り方・契約金額などによる |
| 出張費・交通費 | 対面での契約や面談が必要な場合に発生することがある費用。 | オンライン完結でない場合など |
| 振込手数料 | 振込にかかる銀行手数料。 | 発生することが多い(どちら負担か要確認) |
債権譲渡登記は、ファクタリング会社が第三者に対して権利を主張するために行われます(参考:法務省「債権譲渡登記制度について」)。手数料の相場も大事ですが、最終的には「これらの費用が、いくら引かれるか」が手取りに効きます。契約前に、見積書の内訳で必ず確認しましょう。
【計算例】100万円の請求書で手取りはいくら?
同じ100万円でも、2社間と3社間で手取りがどのくらい変わるか、例で見てみます。
例1:2社間ファクタリングの場合
- 請求書の額面:100万円
- 手数料率:15%
- 登記費用:10万円
- 印紙代など:5,000円
①手数料の計算
100万円 × 15% = 15万円
②手取り額の計算
100万円 − 15万円(手数料) − 10万円(登記費用) − 5,000円(印紙代など) = 74万5,000円
→ 手数料が15%でも、登記費用などがかかると、実質的な手取りは額面の75%以下になってしまいます。
例2:3社間ファクタリングの場合
- 請求書の額面:100万円
- 手数料率:5%
- 登記費用:なし
- 印紙代など:5,000円
①手数料の計算
100万円 × 5% = 5万円
②手取り額の計算
100万円 − 5万円(手数料) − 5,000円(印紙代など) = 94万5,000円
→ このように、契約方法や費用の有無で手取りは大きく変わります。契約前に複数の会社の「総コスト」で見積もりを比較することが大切です。
【現場のチェックリスト】計算ミスを防ぐ10のポイント
- 見積書をもらったら、手数料率(%)だけで判断しない。
- 「その他の費用」に何が含まれるかを確認する。
- 2社間の場合、「登記は必要ですか?」と必ず聞く。
- 「留保金はありますか?あるなら何%で、いつ返金ですか?」と聞く。
- 印紙代はどちらが負担するか確認する。
- 振込手数料は差し引かれるか(どちら負担か)確認する。
- 対面契約の場合、出張費がかかるか確認する。
- 不明な項目があれば、契約前に必ず質問する。
- 口頭だけで終わらせず、内訳を見積書や契約書に残してもらう。
- 最終的な手取り額を、自分でも一度計算して一致するか確認する。
当社の支援事例:見積もりの見直しで「手取り額」を確保したケース
ここで、ファクタリングの「手数料率」だけに気を取られ、手取り額が不足しそうになった企業の事例をご紹介します。
【当社コンサルタントの支援事例】建設業F社のケース
【背景と課題】
月末の協力会社への支払いのために、300万円の資金が必要でした。F社は額面350万円の売掛金をファクタリングしようとし、A社から「手数料10%」という見積もりを得て安心していました。しかし契約直前によく内訳を見ると、登記費用10万円と留保金20%(70万円)が引かれることになっており、実質的な手取りが235万円となり支払いに足りないことが発覚しました。
【解決策と結果】
当社のコンサルタントが介入し、別の「登記不要・留保金なし」のファクタリング会社へ交渉を切り替えました。その結果、手数料自体は12%と少し上がりましたが、余計な諸経費が一切引かれないため、最終的な手取り額として308万円を確保。無事に月末の支払いを完了し、信用低下を防ぐことができました。

まずは「手取り額」を正確に算出し、専門家に相談を
ファクタリングにおいて、もっとも恐ろしいのは「想定していた金額が振り込まれない」ことです。また、法外な手数料や不明瞭な費用を差し引く悪質な業者(偽装ファクタリング)にも注意が必要です(参考:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」)。
自社の資金繰り状況を整理し、見積もりの妥当性に不安を感じた場合は、透明性の高いビジネクションのファクタリングサービスや、専門家の財務コンサルティングをぜひご活用ください。
📌 無料診断をスムーズに進めるための事前準備リスト
ご相談の前に以下の情報が手元にあると、手取り額の正確なシミュレーションが可能です。(すべて揃っていなくても相談は可能です)
- 対象となる売掛金の請求書: 額面と確実な入金予定日の確認
- 他社からの見積書(ある場合): 提示されている手数料率や「諸経費」の内訳
- 必要資金のデッドライン: 「いつまでに、最低いくらの現金(手取り)が必要か」
【Q&A】ファクタリングの計算に関するよくある質問
Q1. 留保金(りゅうほきん)って何ですか?
A1. ファクタリング会社が念のために預かっておく「担保のようなお金」です。たとえば、入金後の精算が予定どおり進まない場合や、トラブルに備える目的で設定されることがあります。問題なく取引が終われば、返金される扱いのことが多いです。
Q2. なぜ2社間だと登記費用がかかることが多いの?
A2. 同じ請求書の二重譲渡などのリスクに備えるためです。登記をしておくことで、第三者に対して権利関係を主張しやすくなるため、手続きとして求められることがあります。
Q3. 手数料は売掛金の全額にかかるのですか?
A3. 多くの場合、請求書の金額を基準に計算されます。実際の計算基準は契約や見積の前提により異なることがあるため、見積書で確認しましょう。
Q4. 計算が合わないのですが…
A4. 見積の内訳(手数料以外の費用、差し引き項目)を一つずつ説明してもらいましょう。説明があいまいなまま契約を急ぐのは避け、納得できる形で確認するのが大切です。
Q5. なるべく多くの現金を残すにはどうすればいいですか?
A5. 条件が合うなら、手数料が低くなりやすく登記費用が発生しにくい「3社間」を検討します。難しい場合でも、複数社の見積を取り、手数料%ではなく“総コスト(最終的な手取り額)”で比較するのが基本です。
Q6. この計算は、銀行融資やビジネスローンにも当てはまりますか?
A6. いいえ、考え方が違います。融資やローンは利息や返済計画で判断しますが、ファクタリングは売掛金を資金化する取引(債権譲渡)です。

この記事の監修者:ビジネクション 財務コンサルタントチーム
中小企業の資金繰り改善、銀行融資のリスケジュール、ファクタリングの最適活用までを総合的に支援する財務のプロフェッショナル集団。累計相談件数3,511件以上、支援後の事業継続率は98.1%を誇ります。経営者様の「いま現金が必要」「税務署からの督促が来ている」といった緊急の課題に対し、最短即日での資金調達と抜本的なキャッシュフロー改善策を提供しています。
ご注意:本記事は、一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や、法務・税務に関する個別の助言を行うものではありません。手数料や契約条件、差し引き項目は、各ファクタリング会社や個別の契約内容によって異なります。契約の際は、必ずご自身の責任で契約内容を十分に確認し、必要に応じて専門家にご相談ください。

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